ゲームブックを作るには?

めくるめくゲームブックの世界へようこそ!

 さて、これまで様々なゲームブックについて紹介して参りましたが、実際にどうやってデジタルなゲームブックを作ればいいのかと疑問に思った人もいるかもしれません。

 そんな人にオススメなのが、「GameBookCompiler」というソフトウェアです。これは日本製のゲームブック作成支援ソフトウェアで、既存のエディタで執筆したものをシャッフルしてくれるというものです。

 どういう事かというと、順番になっているストーリーを、一部分だけ順番を変えずにシャッフルしてくれるという事で、最初から順番に読んでいけば、物語として成立してしまうという欠陥、つまりはゲーム性に関して一役買ってくれるツールという事になるわけです。

 この「GameBookCompiler」ですが、発表された当初はパラグラフをシャッフルする機能しか持ち合わせない物でしたが、今では、様々な便利な機能が数多く付いていてその功績からかHSPプログラムコンテスト2012を受賞しているという作品になっています。そんな「GameBookCompiler」を利用したゲームブックの作り方をここでは紹介していきます。

「GameBookCompiler」の特徴。

 このツールは基本的にテキストエディタやプログラム付加などをする機能は付いていません。対応プラットフォームはWindowsだけですが、出力するファイルはtxt形式からHTMLなどと選べるので、様々な媒体で公開することが出来ます。基本的に出来るのは、その名の通りコンパイルのみになっているので、自分の好きなプラットフォームに組み込めるようになっているのです。

 また、コンパイルだけを担当するツールなので、自分が日頃使っているエディタをそのまま使うことが出来るというのも利点です。

 バトルシステムやステータス、アイテム管理といった複雑な要素が絡むHTMLなどは作ることが出来ませんが、あくまでも選択肢を選んでいくだけであれば、これはもはや十分すぎるほどの性能を持っている物で、デジタル媒体でゲームブックを作ろうとしている人にとっては十分すぎるものになっています。

「GameBookCompiler」の使い方

 使い方は簡単です。適当なテキストエディタで作成したテキストファイルをドラックアンドドロップで投げ込むだけです。ただ、そのテキストはある程度の書式が守られていなければなりません。それはパラグラフ番号の書式です。これは【】で囲まなくてはいけません。必ずしも番号を付けなくても、文字でもかまいませんが、後から番号としてシャッフルしてしまうので、番号を固定したい場合は、それ用の設定をトップに書き込まなければいけません。このシャッフルは乱数設定によって自由にパターンを変えてくれるので、番号が隣接しないように設定することもできます。また、【LAST】と書かれた部分に関しては、最終章になるので、その部分だけ一番最後に表示する事も可能になっています。

番号を固定する利点とは?

 たとえば、「一定の条件の時にパラグラフ番号に5足したパラグラフへ進め」といったよくあるゲームブックのギミックを設定で番号予約することによって実現できます。また、フラグ管理なども試験的に実装されているので、それを利用してみてもいいかと思います。他にも様々な利用法が考えられますが、特に死んでしまった時、ゲームオーバーの番号を固定しておくというのも一つのギャグとしてはありだと思います。

他にもある便利機能

 他にも出力したHTMLファイルに対してヘッダーやフッターを設定する機能、また番号が重複しないようにしてくれる機能、またリンク先の番号が無いというバグをチェックしてくれるきのうなども付いており、最新バージョンではこれに説明書とサンプルが付属しています。説明書も日本語で書いてありますが、サンプルを見て頂ければその使い方がほとんど理解できるかと思います。

 また、出力できるのは基本的にtxt,RTF,htmlだけになっていますが、このファイル形式からPDFやepubに変換することができるツールも数多く出ていますので、配布するときにも困らないかと思います。様々なツールと組み合わせて使える自由度が高いポイントも、「GameBookCompiler」の魅力的なところなのです。

GameBookCompiler

ダウンロード先(ベクター)

www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se499012.html

  • 言語:日本語
  • 対象OS:Windows
  • フローチャート:なし
  • 出力ファイル方式:TXT、RTF、HTML
  • 変数:不可
  • アイテムシステム:不可
  • ステータスシステム:不可
  • バトルシステム:不可
  • 画像音楽メディア挿入:不可